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撤退の勧め

夏の特徴的な気候としまして、温められた空気が上昇して積乱雲となり、雷や雨雲に発達しやすく、近年では局地的なゲリラ豪雨も珍しくありません。

先日も奥多摩湖周辺で発生した雷雲が東に移動し、八王子、都内各地へゲリラ豪雨をもたらしました。

近年では雨雲レーダーの精度も向上し、かなり正確に進路や移動時間を予想することが出来ます。

活動中、遠くで雷が鳴り始め、東京アメッシュで確認すると30分もしないうちに到着が予想されました。

すぐに撤収し、移動できる体制を整えました。

青梅、奥多摩地方では、急に雨雲が発生するので、30分単位で予想するのは困難ですが、八王子周辺では遠く青梅・奥多摩で発生した雨雲の移動スピードから到着時間をおおよそ判断できるので安全に移動することが可能です。

※必ずしも奥多摩で雨雲が発生するとは限りません。高尾山周辺で突然発生する場合もありますので、雲の様子や空の状態などから観天望気(かんてんぼうき)、天気を予想することも必要です。

それも、早めの判断と迅速な撤収が肝要です。

とはいえ、子どもたちは準備に時間がかかります。

急かしたり、あせらせると返って時間がかかったり、忘れ物や事故のリスクが増えます。

天候の急変には早めの情報収集とあらかじめゆとりを持たせた指示が必要です。

「お弁当が食べ終わった子は片付けて、一番上にカッパを置いておこう。」

「もうすぐ雷雲がやってくるかもしれないから、移動するかもしれないから用意しておいてね。」

そうすることで子どもたちも見通しを持って行動することが出来ます。

「ちょっと早いかな。」「もしかして来ないかもしれないな。」

そんな勘は当てにはなりません。

アメッシュの雨雲の進路と速度を当てにして、的確な指示が子どもたちの安全を守ります。

たまたま安全だったのではありません。

正しい情報収集と的確な指示・判断があり、子どもたちを安全に誘導する技術があるから安全に避難できます。

夏は夕立が来るものです。

夏というのはそういう季節です。

近年のゲリラ豪雨や雷に注意し、早め早めの情報収集と勇気ある撤退を肝に銘じ、この夏も安全な活動にしていきたいと思います。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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