「安心して失敗できる場」は、どうすれば生まれるか——自然体験と身体知をめぐる対談アーカイブ
安心して失敗できる場
岩手県釜石市を拠点に、馬介在活動と放課後等デイサービスを運営する一般社団法人三陸駒舎が、玄武術家・方条遼雨さんとの対談アーカイブを公開しました。
「安心して失敗できる場は、めちゃくちゃ貴重なんです。それを担保するだけで、その場に価値が生まれる」
これは、玄武術家・方条遼雨さんの言葉です。現代の学校も、習い事も、学び場も、だいたいはダメ出しの場になっている。失敗は避けるもの、隠すもの、恥ずかしいものとして扱われる。でも、失敗から得られる情報ほど豊かなものはない。失敗した瞬間にこそ、今の自分の現在地が正確に見える。では、安心して失敗できる場は、どうすれば生まれるのか。
馬がつくる〈評価なき空間〉
三陸駒舎では、馬と子どもたちが毎日一緒に過ごしています。馬は評価しません。昨日うまくいったからといって、今日もほめてくれるわけではない。今この瞬間の身体のあり方だけを、静かに返してくれる。力んでいるか、緩んでいるか。制御しようとしているか、ただ一緒にいようとしているか。馬がそこにいることで、〈評価なき空間〉が自然に生まれます。それは意図してつくるものではなく、馬と関わることで場そのものが差し出してくれるものです。
大人が失敗を見せることの意味
方条遼雨さんは玄武術の教室で、大人が失敗する姿をガンガン見せることを実践しています。「研究者は、出来上がった結論を発表しがちだ。でも実はその結果よりも、研究のプロセスの方が学びが多い」子どもたちが「あ、いいんだ」と思える。トップにいる人が失敗しているなら、自分が失敗してもいいんだと、身体で受け取れる。それだけで、場の質が変わる。
対談で語られるテーマ
- ●馬の群れに固定されたリーダーがいない理由と、理想の組織論
- ●「幹を押さえれば枝葉は勝手に生い茂る」という原理の横展開
- ●馬は自然と人間の「中間」にいる——世の理のシミュレーターとしての馬
- ●強制すればするほどうまくいかない、馬も子どもも同じ理由
- ●安心して失敗できる場をつくるために、大人に必要なこと
- ●「期待しない」ことと、最小限のコアをつくること
自然体験・野外保育・子どもとの関わりを実践されている方に、特に聞いていただきたい内容です。
対談の入り口を紹介した記事
【対談day1】原理という幹を押さえると、馬も武術も同じ場所に着く。
【対談day2】シンクロとは、「合わせること」ではなく、「なること」だ
対談アーカイブ視聴
収録内容
玄武術家・方条遼雨 × 三陸駒舎共同設立者・黍原豊
「馬と身体合宿」初日・2日目の夜の対談 全2本
三陸駒舎について
岩手県釜石市を拠点に、馬介在活動を核とした放課後等デイサービス・児童発達支援・自然体験教育を運営。築100年超の古民家に馬3頭と共に暮らしながら拠点を運営しています。
https://kamakoma.org













