世界の森のようちえん

デンマークの森のようちえん

デンマークの森のようちえん
デンマークの森のようちえん
公益財団法人社会教育協会
日野社会教育センター 中能孝則

日野社会教育センターでは1993年よりデンマークに学ぶ社会福祉の視察を毎年企画実施して今年で26回目を迎えました。そのプログラムの中には、保育園や森のようちえん、国民学校などの視察も含まれていましたので、ここではデンマークの森のようちえんについてご紹介いたします。
<国の考え方>
子どもの誕生は神様からの贈り物。デンマークの子どもは誕生祝に「民主主義」をプレゼントされる。そしてデンマーク社会が求めている人間像は。
<運営理念>
(1) 自分でものごとを考え、判断できる自立した人間⇒自己決定。自己責任
(2) 自分らしく豊かに生きる人間。=個を尊重し自己決定を促す⇒自分で自分の人生を選ぶ⇒生きる喜び・仕事への喜び「人」が大事な資源である。

<運営目標>
(1) みんな違ってみんないい⇒競争や管理から生れるものは何もない
(2) 子ども時代は子どもらしく

<運営方針>
(1) あなたはどう思う?あなたが決めなさい(見守り引き出す)
(2) 「こどもに話す」のではなく「こどもと話す」(褒める、聞く、話す、見守る姿勢)
(3) 怪我と弁当は自分持ち(見守りを大切に、自分の限界を知る)

<デンマークの保育計画/カリキュラム>は日本と同じでした
(1) 全人的発達
(2) 社会的スキル
(3) 言語発達
(4) 身体と運動
(5) 自然と自然現象
(6) 文化的表現と価値

<園の形態>
(1) 園舎が森の中のようちえん
(2) 園舎がバスの森のようちえん
(3) 園舎は森の中の借り物の森のようちえん
(4) 総合保育園から出かける森のようちえん

デンマークの森のようちえんは、1954一人のデンマーク人のお母さんが、「わが子を、見返りを求めず、ただひたすらに無償の愛を注ぎ込んでくれる自然の中で育てたい」という思いからスタートしました。そしてその思いは周りのお母さんたちにも広がり、交代で子どもの面倒を見るという自主保育として始まりました。
やがて、この小さな思いは幼児に教育にかかわる人々の間に広がり共感を得て、運動として動き始め、国の大事な教育政策のひとつとして定着しています。
 この運動は、デンマークの、成熟した民主主義の元、広い視野を持った人間になってほしい、豊かな感性を持った人間に育ってほしい、自分の意見を持った人間として成長してほしい、そして世界中の人々と手をつなぎ合うグローバルな心を持った人間になってほしいという、デンマークの人育ての基本に沿いながら、ひとり一人が大切にされ、すべての人が自分らしく生きることを保証される社会をめざして広がり続けています。
またこの理念は、森のようちえんだけではなく、国民学校、学童クラブ、高校、専門学校、大学、そして障がい者、高齢者まで、その願いは一貫して貫かれており、その豊かさを感じます。




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