設立にいたるまでの経緯
2005年10月 「第1回森のようちえん全国交流フォーラムinくりこま高原」の開催
2007年11月 「森のようちえん全国連絡協議会準備会」発足
2008年11月 「任意団体森のようちえん全国ネットワーク」設立
※2005年より毎年「森のようちえん全国交流フォーラム」、指導者養成講座、森のようちえん勉強会などの開催を重ねている。
※2016年10月現在会員数 個人会員 71名・団体会員 178名
※2016年11月 「第12回森のようちえん全国交流フォーラムin北海道」の開催
同日 「任意団体 森のようちえん全国ネットワーク」解散総会開催
同日 「特定非営利活動法人 森のようちえん全国ネットワーク連盟」設立総会開催
設立趣旨
昨今の幼児教育は多様化し、最先端の教育を子ども達は受けることができます。しかし、一方で自尊感情や自己肯定感をもてない子ども達が増えているという現状もあります。また、屋外での遊びの経験も少なくなり、実体験が乏しく、早期教育なども加わり、幼少期の成長・発達への影響が懸念されます。こうした社会背景から幼児期の過ごし方・育ち方への不安を抱く人達が少なく無くありません。10年来、森のようちえんに対する関心は大きく広がり、自然の中での子どもの育ちや自主性が育まれる等の特質に、大きな期待が寄せられています。
こうした状況の中で森のようちえん全国ネットワークが2007年に任意団体として設立し、全国交流フォーラムなどを通じて各地で展開する森のようちえん実践者の交流と子育て保育に関する情報提供・情報交換を行ってきました。これらの取り組みにより森のようちえんを取り組む団体数も急増し、今後もその傾向が続くと予想されます。また、森のようちえんに対する関心は行政・企業・各団体にも広がり、様々な形での応援・支援が増えつつあります。社会的な関心が増す中で、当法人の社会的な役割が変化しています。設立当初の「緩やかなネットワーク作り」「森のようちえん実践者・団体のコンセンサス作り」の目的に加え、全国の森のようちえんの質の担保と、社会と現場を繋ぎ、牽引する役割が求められています。
今後は更に、“自然の中で主体的に遊びを展開し、健全な発育・発達を促す”という森のようちえんの特質を活かした幼児教育を広め、子どもが生まれながらにして持つ権利を保障する環境や社会を構築することを目的として活動して行くためには、これまでの任意団体より社会的信用度の高い活動体として、全国森のようちえんの発展を図りながら、子どもの教育・福祉・子育てに貢献する組織として活動する必要が出てきました。これらは営利を目的としない活動となりますので、特定非営利活動法人の設立が望ましいと考えています。
法人化することによって、森のようちえんの活動が自然との交流や、多世代との交流を通して、地域を変え、地方を変え、そして日本を変える、計り知れない可能性を秘めていると捉え、将来の地球を担う、すべての子どもたちに、いのちを尊ぶ心や、世界平和の礎を築く、教育実践活動を続けます。皆様の幅広い参加とご支援をお願いいたします。