タイトルを読んで、自分には、あまり関係ないかもと思った方は、早計です。ぜひ、以下ご一読ください。
体験プログラムの根本から捉え直すことにつながると思います。
今年度から、自然体験の活動に携わる方々の学び合いのオンラインサロンの運営のお手伝いをさせていただいております。(桜井義維英さんらが主宰するオンラインサロン「モモの部屋」)
毎月、ゲストを招いて講演会を開催しているのですが、
7/11(木)19時〜は、僕の知人で、隣町の遠野市で地域プロデューサーとして活躍している富川岳さんが登壇します。
地域に根ざした取り組みと異界
近年、自然体験の業界でも地域に根ざした取り組みが求められている状況です。
遠野物語や郷土芸能の鹿踊りなどの地域の文化資源を現代に合う形にアップデートしている取り組みは、これからの私たちが地域に根ざす上でとても参考になります。
各地域で活動している方に富川さんの取り組みを知っていただくことで、各地域の歴史・文化が次世代につながっていくことにもなると考えています。
さらに、異界に開かれることは、幸せな暮らしを創ることにつながっていると思います。
というのは、日本の子どもたちの精神的な幸福度はとても低く、若者の社会調査をみても、社会をより良くするために関与したい、回答した若者はとても少ない状況です。言葉や法、損得勘定に囚われた社会が全てだとおもっていることがその1つの要因で、異界につながることが、その囚われた社会から万物へと開かれると考えています。(コレは、僕の馬の活動にもつながる話)
富川さんの取り組みを知り、自然や地域資源への捉え方が広がれば、幸せに暮らすことができる人々が増えていくと思っています。
体験プログラムをデザインする上で、新たな視点が生まれ、消費的なコンテンツではなく、次世代につなぐコンテンツへとアップデートできるのではないかと思います。
地域に根ざすことから生まれる表現
富川さんは、10年ほど前に東京から遠野市に移住してきました。
富川さんが関わる活動の写真や動画などを一見して「都会の感覚で地域文化をかっこ良く見せているだけでしょ」と思うのは勿体ない
動画に現れているのは、富川さんの身体から湧き出たものです。
富川さんが遠野に移住したばかりの時は、遠野物語には興味がなかったとのこと。地元で40年余り遠野物語を研究されている大橋先生に出会って、その面白さを知り、毎月のように大橋先生と勉強会をして、物語の現地を訪ねるフィールドワークツアーを開催してきました。さらには、その魅力を多くの人に知ってほしいという思いから、遠野物語の入門書を自費出版で製作し、初版2千部を売り切り、これまで3千部を販売しました。郷土芸能の鹿踊り(ししおどり)に至っても、富川さん自身も舞い手として今も練習を重ねています。
僕らのように自然体験を仕事にしていても、ここまで地域の風土に根ざした文化、芸能を身体に刻み、それを新しい形で表現している方は少ないと思います。
富川さんの語り口は柔らかいですが、ぜひ当日ライブで参加いただき富川さんの身体の内から湧き出る熱い思いに触れて、富川さんに直接様々な質問をぶつけていただいて、体験プログラムの深みを創り出すために必要なことを学び取って欲しいと思っています。
(三陸駒舎・黍原豊)
【参考】郷土芸能「鹿踊り」をベースにした体験型ツアー 遠野巡灯籠木(トオノメグリトロゲ)
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